2014年 12月 26日
龍ノ角との遭遇
|

兵庫・神戸王子の動物科学資料館から。
この日、遭遇できるとは思っていなかったシフゾウの全身骨格標本。
後ろに向かってどんどん枝分かれしていく、直線的で特徴的な、
横にも大きく広がって成長した角。
その枝の間から見えるのは、斜め向かいに展示されている
キリンの全身骨格標本。
このからだの持ち主の、その足元には…
↓ ↓ ↓

生前の写真と情報が。
王子シフゾウにも、写真では春の装いをまとった「シゲル」にも
残念ながら直接会ったことはなかったんだけど。
そのからだの一部が今でもこんなにきれいに残されていて
こんなに間近に見ることができるなんて。
この日はあらかじめシフゾウ標本詣を狙って行ったわけではなくて。
全く別の目的があって、おそらく数年ぶりに資料館の中に入ったんだけど。
用事が終わってせっかくなので、館内ひととおりぶらっと。
なにげな~く骨格標本が立ち並ぶコーナーを遠目に眺めると
一角にたたずむある標本がそれはもう、鮮烈に、視界に入ってきて。
自分の中でなにかがはじけます。
はじけすぎてとびあがります。

シフゾウの全身骨格標本がまさか目の前に。
ええええ前に通った時、絶対そこのスペースは空いてたってーーーー!!
右側、ちらっと足が写りこんでいる隣には
インドゾウの雄、故・太郎(94年逝去)の全身骨格標本が。

かっこよく首をもたげた状態でたたずむ「シゲル」の全身骨格。
右上に見えるのは隣の太郎の牙。
太郎の標本が高さ3メートル超級なので、並ぶとどうしても
小さく見えてしまうんだけど。
雄のシフゾウだと肩の高さまでが1.5メートルの体格になるので・・・
向かいの並びのトラの全身骨格標本といったりきたりしてくらべると
シフゾウのほうが断然、がっちりと高い位置に胴体が!!
(トラの体型が上方向より横方向に大きくなるのもあるけど)
安佐や多摩のシフゾウの住まいでは、生息地域がかぶっていただろう
他のどうぶつとの体格差は、なかなか直感的にはわかりにくいので。
こうやってくらべられるのは標本展示ならでは。
(ザ・シフゾウ園の熊本はまだ未訪問なのでわからないけど、どうなのかな?
シカのなかまばっかりで体格くらべてもみたいけど…)
シフゾウが一度野生絶滅する前の時代、
このしっかりしたからだつきが、他の中~大型のシカ同様に
アジアのプレデター達が生きていくための糧になっていたりしたのかなぁ。。

下から顎と角を見上げてみます。
(再び右上に太郎の牙が共演~)
命日が5月末日ということは、ちょうど
袋角からツノツノがだいぶお目見えした頃の角なのかな。

頭部へ寄っていきます。
目の下のところにしっかりとくぼみが~。

右側から。
こっちの側よりも、反対の左側のほうが歯の欠損が目立つような…。
左側のほうをよく使ってたのかな?

背中部分アップ。
シフゾウの姿を見ていて、かねてより、曲線になっている
ここのシルエットが気になっていたのですが。
かなりしっかりした、長さがビミョーにそれぞれで違っている骨が
きれいに並んでます。縦に。
黒い1本線の模様のところをスケルトン透視するとこうなってたのか…
いちばん骨格がどうなってるのか見たかった箇所だったり。
(こんなしっかりしてる骨があったんだ!)

足下部分アップ。
歩くとポキポキと音が鳴る部分はどこが鳴ってるのかな?(マジマジ、ジロジロ)
沼地を歩くためのおおきなひづめ。。

お尻部分アップ。
シフゾウ独特の垂れ尻尾のところの骨も、長さのある垂れ感。
これ、ここに骨格標本展示してる限りは後ろの操作盤開けられなくないですか…。
(なんの操作盤かは知らない)←
もう、遠目から、近くから、ありとあらゆるアングルからの、大記録大会に。
シフゾウの骨格標本や剥製って、国立科博の特別展示などでしか
見られる機会はないんじゃないかな~と思っていたので、
感激しながらこの日は、つい長い時間をここで。
(※この日の園内巡回計画が完全に狂ったかたちに)

しっかりと繋ぎとめられた首や肩の部分。
この日縁あって公開されているところにめぐりあえて嬉しかった~~!!

吼えている龍ってこんな感じかもしれないな~と
シフゾウを見て、想像上の生きものに膨らませる想像。
安佐で故・ビリーの角を見て、はじめて実際にシフゾウの角を見たんだけど。
それまで見たことのあるツノツノ持ちのどうぶつ達のどの角とも、全然かぶらない印象で。
でも、図鑑にのってたシフゾウの角を見て持ってたイメージとも全然違うもので。
あっ、龍の角だ!!って反射的になぜか連想した思い出。
シフゾウの角、ほんとうにかっこいいです。
・・・・・・
また前のシフゾウエントリから間が空いてますが、
シフゾウに関しては、詰め込みたいことがたくさんあってなかなか…。
(まだ多摩シフゾウ詣エントリすら作れていな…)
そういえば、ここのところ、野生ネコの写真を集めた書籍が立て続けに?出ていて、
家で(寝転びながら)充電する大中小・野生ネコには事欠かない状況なのですが。
野生シカの百科はでないんですか??
ねえ、でないんですか
ねえねえ←
角の形大百科、袋角の破れる時期、角の落ちる時期一覧表、
種別でからだの大きさの違い早見ビジュアル図解、
1年の衣替え大百科、鳴き声で覚えるシカ合図、
ありとあらゆるホットな話題を網羅した、写真たくさんの
そんな素敵な野生シカの百科…
まだなんですかーーー
(※我が家に1冊欲しすぎてソワソワします)
(※いつでも待ってます)
(b9175・6・8・81・4‐6・8・95・7-912)
by kogqurulicream
| 2014-12-26 23:30
| シフゾウ
|
Comments(3)

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
>鍵コメさん、ありがとうございます~
年の瀬ですし暗躍できるときに暗躍をと思い~(‥*
承知しました~~すみません、ほんとにありがとうございます!
う、うひゃあ~いろいろなのですね@@;;;
これからちょっと留守にするので、またあらためて(柱の陰から^^;)失礼つかまつりたく。
ありがとうございますっ!!m(_)m
年の瀬ですし暗躍できるときに暗躍をと思い~(‥*
承知しました~~すみません、ほんとにありがとうございます!
う、うひゃあ~いろいろなのですね@@;;;
これからちょっと留守にするので、またあらためて(柱の陰から^^;)失礼つかまつりたく。
ありがとうございますっ!!m(_)m